白銀牡丹。

 

白茶というのは白い茶の樹からとれたものでもなければ、白い葉を使ったものでもなく、また白い色の抽出液を飲むわけでもありません。
元々は産毛の残る新芽の容姿からこの名がついたと言われますが、芽だけを用いてつくられる白毫銀針という茶以外は緑色の葉も多く使われます。白茶とは茶の製造の工程の違いによる分類のひとつだと思ってください。 
ただ、例えばアンチエイジング効果、身体のほてりやのぼせをとる効果、淡い水色などといったこの茶の特徴に、「白」という字はすごく似合います。

 

 

淹れ方が難しいのでは?というご質問もよくいただきますが、白茶は他のどのカテゴリーの茶と比較しても、温度の要求が特に厳しいものではありません。製茶の工程の「揉み」がないためにゆっくりと抽出されるお茶ですから、時々味見しながら淹れてみてもいいかもしれません。

 

□左が白銀牡丹。右は通常の白牡丹(当社)の茶葉。左のほうが葉が少なく、殆どが新芽で構成されているのがわかります。

 

 

福建省の白茶は、製茶されるその部位によって名前が変ります。柔らかな産毛に包まれた小さな新芽だけをひとつひとつ摘んでつくられる前述の「白毫銀針」を筆頭に、含まれる新芽の割合や葉の状態によって分けられます。
「白牡丹」は若い茶葉に白毫銀針よりも少し大きく成長した新芽を多く含む白茶らしい甘さを持つ茶。ランクでいうと1.白毫銀針→2.白牡丹の順ですが、この白銀牡丹はその中間。白毫銀針よりも少しだけ成長した白い新芽で構成されます。白毫銀針よりも風味がしっかりとしていながら、白牡丹よりも繊細で透明感に優れた希少で別格な「超」白牡丹です。

 

 

 

 

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