今日飲んだお茶?



ひさしぶりに集中しながら飲む梨山冬茶。

蓋碗(がいわん)のフタを少しずらした瞬間によみがえる霧に覆われた美しい台湾の山々の記憶。

キンっと張り詰めるように澄んだ、そして冷えたあの山の空気がそのまま葉にのり移った証として、僅かに感じる柑橘香。

お茶が美味しい季節がそろりそろりとやってきましたね。

今日飲んだお茶? -白毫銀針-



我がお茶の師 艾(アイ)ちゃんが
「白毫銀針は温度や抽出時間の要求が厳しくなく淹れ易いお茶」
と話していたのを思い出します。

が、僕はこのお茶を何度も何度も何度も淹れても、これがベストというポイントを見つけられずにいます。
白い産毛をまとったふわふわと柔らかな新芽だけの茶。

可憐でありながらも気高い、孤高の女王という佇まいはいつも僕を緊張させるのです。

晴れた午前のミルクティー


よく晴れた朝にはミルクティーを。
多少冷めてしまうとしても、室温の牛乳をたっぷり入れてガブガブ飲むのが好きなのです。

スタンダード・アッサム
50g ¥730

今夜のお茶。


春らしい日差しに油断したのか、夜になった途端に身体が冷えてくるのがわかります。
そんなときにはパソコンに向かいながらチャチャっとハーブのティーバッグを。

ヒルデガルドの暖めるお茶

オーガニックに拘った天然ハーブで仕事終わりの昂ぶった神経を穏やかにチルアウト。
ストレッチでもしながらいただきましょー。

今日飲んだお茶。


-明前西湖龍井茶-

中国二十四節気の中に「清明節」というのがあります。
4月7日頃を指します。

中国では、これ以前に摘まれた緑茶を「明前(ミンゼン)」とよびます。
純粋で甘みが強く香りが良いとされ、茶の芽も葉も小さく美しいのが特徴です。

贈答品としての需要が多いこともあり、価格はこれ以降に流通するお茶の1.5倍以上。

それでも季節の風味を感じ、
丁寧に一芽一葉で摘まれる姿を想像しながら飲む明前茶には、
やはり何か特別な清らかさがあります。

Chrysanthemum -菊花茶-


眼精疲労に効果があると言われます。
のぼせや身体のほてりが気になるときにもいいようです。

北京で出会ったお茶の師 艾(アイ)ちゃんが
「今日はなんだか熱っぽいから」
と、グラスに菊花をパパっと入れて飲んでいたのが印象的でした。

季節の変わり目、気持ちが不安定になる時期にはいつも花のお茶をおススメしています。

そのままでももちろん、緑茶に混ぜたり、氷砂糖を入れたりしても美味しいのです。

50g ¥680

桂花シトラス烏龍茶


有機手摘み烏龍茶と金木犀。
この相性のよさはおなじみですが、ここに柑橘類のピールを加えた新鮮な風味。
桂花(キンモクセイ)の香りが強すぎるとシトラス香が生きなかったりバランスが大きく崩れたりしてしまうので、控えめにしながらも存在感を。

春までには完成させたいと思います。
お楽しみに。

東方美人


椪風(ビンフォン)茶、白毫(ハクゴウ)烏龍茶、香檳(シャンパン)烏龍茶・・・。
他にもいろいろな名前を持つこのお茶の成り立ちは、毎年6月のある日
大量に発生する「ウンカ」という害虫(東方美人にとっては益虫?)が大きな鍵を握ります。

ウンカが吸った「青心大有」という品種のお茶の葉は、樹の上で発酵(酸化)をはじめると言われます。
これが東方美人最大の特徴である、蜂蜜に例えられる甘い甘い香りの要因のひとつとなります。

出来上がったお茶を飲むのはもちろん至福のときなのですが、
お愉しみはもうひとつ。

写真のようにポットに残った茶殻の香りは時間とともに様々に変化し、これは本当に「お茶」なのだろうか、と思うほどの妖艶さを放ち続けます。
蜂蜜、シナモン、ミント、そして柑橘香・・・
ヨーロッパにオリエンタル・ビューティーと言わしめたそのアジアの茶の香りは、繊細で奥深く官能的でさえあるのです。


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